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普段思っていること、感じたことについて綴っていきます


by hiderakko

野焼きと竹炭作り

今回は、野焼きと竹炭作りです。

ここ小貫では、地域で決まった時間(1時間ほど)一斉に野焼きを行います。

野焼きをする意味としては、雑草にまぎれて越冬する害虫を駆除したり、草が灰になることで肥料の役目をしたりします。

私も実際にやるのは初めてでした。

笹などを燃やして、そこへ竹の先端に火を付け、たいまつのようにします。
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それを畦や土手に生えた草にあてがい燃やしていきます。
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草はカラカラに枯れているので、風が吹くと一斉に燃え上がり、一瞬のうちに真っ黒に燃えてしまいます。
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一歩間違うと火事になってしまうので注意が必要です。火の早さにはビックリしました。


それが終わった後は、いよいよ竹炭作りです。

今回は、オイル缶を使って作ります。この大きさだと1日で作ることができます。

手順は以下のとおり。

①オイル缶の蓋とオイル缶の下側面に空気口を作ります。(事前にオイル缶の中のオイルは燃やしておいてね)
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②トタンの波板を直径10センチくらいに丸め針金で留め、煙突を作ります。先ほどのオイル缶の空気口(下の部分)に接続する部分を斜めにカットしておきます。
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③竹を平たくなるようにナタなどでカットします。(長さは20~30センチくらい)この時、節の内側の出っ張りはハンマーなどで落としておきましょう。
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④地面に穴を掘り先ほどのオイル缶と煙突を組み合わせて埋めます。この時、オイル缶の周りに新聞紙をくるみます。そうすることで空気の層を作りオイル缶を冷めにくくなります。
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⑤切った竹をギッチリ詰め込みますが、詰め方があります。
まず、一番下がスノコ状になるよう半カットした竹を隙間があるように3本ほど並べます。
その上に、なるべく平らな竹を隙間なく、床のように並べ、そこへ縦に隙間なく竹を詰めていきます。
今回は、空き缶の中にもユズやドングリを入れて炭作りに挑戦です。
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⑥竹が詰め終わったら、上に木端や新聞を乗せ火を付けます。
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ここからが本番!

⑦竹に火がつくまで、団扇や火吹き竹などを使いガンガン火を起こします。

⑧竹に完全に火が付いたら蓋を閉めます。この時、蓋の空気口は前回にし、火が消えないよう団扇や火吹き竹を使って常に空気を送り込みます。上から下に強制的に火を送り込むわけです。ここで手を抜くと、火が付かないばかりか、全体が炭にならないものが出来てしまいます。煙突から白い煙がモクモク出るまで20分くらい頑張ります。

⑨煙突から煙が出るようになったら、少しずつ蓋の空気口を閉めていき、最終的には1センチくらいまで空気口を閉めます。

後は煙の色が変わるまで1時間ちょっとバーベキューなどをして待ちます。ソーセージを焼いて楽しんじゃいました。
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⑩煙の色が白から少し透明がかってきたら、炭になっている信号です。
空気口を全開にし、完全に火が付いてから空気口を塞ぎ、全体を土で埋めます。煙突も抜き取り、穴を土で埋めます。冷めたら掘り起こし炭の完成です。
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おまけ
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炭になった柚子です。
このように、有機物であれば(うまくいけば)何でも炭になります。
# by hiderakko | 2010-01-17 21:47 | 小貫実践塾

田んぼ・畑の生き物調査

第6回の実践塾です。
今回は、松井ファームが栃木県の有機農業推進計画における公開農場に指定されたことに伴って、圃場の見学会を兼ねた実践塾です。
圃場の説明、松井さんの環境に対する取り組み、有機農業についての考え方などを説明した後、田んぼと畑の生き物調査などを行いました。

田んぼには以下のような生き物がいました。
イナゴ、セジロウンカ、イチモンジセセリ、イチトンボ(アジアイトトンボ、オツネントンボ)、フタオビコヤガ(イネアオムシ)、ヒメジャノメ、アシナガグモ、ハナグモ

ハエに寄生されたイチモンジセセリ
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イネドロオイムシの食害跡
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畑には以下のような生き物がいました。
ウリハムシ、ニホンアマガエル、シュレーゲルアマガエル、キアゲハ(成虫、幼虫)、ナストビハムシ、キスジノミハムシ、ヒラタアブ、オオカマキリ、ホソハリカメムシ、マルカメムシ、ナガメカメムシ、テントウムシ

キアゲハの幼虫は、ニンジンの葉を食害します。
ちなみに、幼虫は、足が沢山あるように見えますが、本当の足は前の6本だけで、残りは義足になります。
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ヒラタアブ
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ハクサイに付くキスジノミハムシ
良く見ると背中に2本の黄色い線があります。
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ナスの葉を食害するナストビハムシ
ナスの葉に細かい穴が空いていれば、こいつの食害です。
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# by hiderakko | 2009-08-23 22:15 | 小貫実践塾
今年度、初めのプレ実践塾です。
日本農業実践学園からは、私を含め男女10名でお邪魔しました。
写真は、水苗代に寒冷紗を後で根切りが出来るように敷き、その上に種もみを入れ濡れ新聞紙をかけたトレイをおいて、不織布のトンネルがけをしているところです。
種もみ用の土については、米の場合は、少し酸性の方がよいらしく,Ph5.5くらいだそうです。
土は、土の栄養と量を稼ぐ為に落ち葉たい肥にもみ殻くん炭を混ぜています。(注意!くん炭の灰は、アルカリ性になってしまうため、ふるいをかけています。山水は肥料分を含んでいるとのことで、それを使用します。
種もみは、1トレイに60gのバラ撒きです。(一般的には、100~120g撒くようです)種もみを少なくして、分けつをうながすとのことです。
水苗代つくり、種もみの播種_e0168349_23201272.jpg


その後は、田んぼに堆肥を撒きました。(通常1反あたり1トン入れますが、茂木の堆肥はチッソが少なめとのことで1反4畝に対し2トン入れました。)
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茂木の堆肥は、もみ殻、牛フン、落ち葉、家庭ゴミなどからできており、ミネラルも豊富だそうです。
堆肥は約7年かけて植物に吸収されます。つまりは土中に蓄積されるということ。3・4年もすれば安定した土になるそうです。
ちなみに動物性堆肥は、チッソ分が多く、チッソが多すぎるのも植物にはあまり良くないとのこと。この辺については、植物性と動物性堆肥の違いを調べる必要がありそうです。
# by hiderakko | 2009-04-21 23:51 | 小貫実践塾
続いて、春の野草観察(初級編)ということで。。。(初級もよく分らん)(^^ゞ
田んぼ周辺の草を、名前の記された紙(写真入り)を見ながらビンゴがいくつできるか遊びながら探すわけですが、う~ん、どれも同じに見える。(今まで私の中では「名もない雑草」としか区別されていない)
知っているものはイヌフグリ、セイヨウタンポポ、ヨモギ、ホトケノザくらいで、あとから答え合わせしたらいかに知らない草が多いことか、しかも、結構食べれる物があることに驚いた。
それと知っているようでも、似ていて間違ったものもあったりして、奥が深いです。でも分かってくると面白いね。
# by hiderakko | 2009-03-17 15:50 | 小貫実践塾
3/15(日)に松井ファームさんのところで行っている『小貫実践塾』に参加してきました。
(初めての参加ですが)今年度最後の回は、シイタケとナメコの駒打ちと、周辺に生えている植物の観察でした。
農業の時期的には、そろそろ田んぼに堆肥を撒く次期だとのこと。堆肥は約2か月くらいかけてジンワリ効いてくるので、5月に田植えをするここ小貫では、そろそろ田んぼの準備が始まるそうです。
そのほか、踏み込み温床を見させていただきましたが、ナスやキャベツ、その他たくさんの小さな芽(1センチくらい)が発芽しておりました。

シイタケ・ナメコの駒打ち
最近は菌床(おがくずに菌を埋め込んだもの)を使って大量生産が主流のようですが、今回は「ほだ木」を使って栽培する方法を習いました。

きのこにもそれぞれ生える木との相性があるらしく、シイタケは「くぬぎ」「コナラ」「シデ」などが良いようです。
ナメコは「桜」「ナラ」(ナラの木は1年目はあまり生えず、2年目がよく生えるとのこと)が良いようです。

約1メートルの長さのほだ木にシイタケの駒打ち用のドリルの刃で2.5センチほどの深さに穴をあけます。これを縦1列20センチ間隔にあけていきます。(2列目は5センチくらい離れたところに先ほどあけた穴とジグザグになりように縦1列にあけていきます。1本のほだ木にあける数は木の太さによりますが、そこそこ太い木の方が良いようなことを言っておりました。

これを各種800コマ、計1600コマ打ち込んで、日陰の湿気のある場所へ運びました。
週に1~2度ほだ木に水やりをすること、夏場などほだ木が50度を超えてしまうと菌が死んでしまうとことで、直射日光には気をつけなくてはいけないとのことでした。
ナメコは立てかけずに仮伏せ(横にしたまま)にし、寒冷遮をかけ、湿気を保つことが必要です。

昨年のシイタケ菌を埋めたクヌギのほだ木を本伏せ(立てかけ)にしました。ちなみに、収穫ができるようになるには2年寝かせた先の秋だそうで、なんとも気の長い話です。(^_^;)
# by hiderakko | 2009-03-17 15:35 | 小貫実践塾